肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデ【スタイリング添削】

FPSSでは、課題として作ったコーディネートに、講師から細かな添削を受けることができます。その繰り返しで、スタイリストとしての技術が確実に向上し、プロとしての自信もついていく仕組みです。

パーソナルスタイリストになるまでに、どんな勉強を行っているのか、
講師からどんなアドバイスをもらえるのかの参考にして頂くために
この場所でそのやりとりを公開しています。

 

在校生Yさんのコーディネート作品

こんにちは!在校生Yです

基礎講座8コマ目「体型診断〜V型タイプのアイテム選び・スタイリング」の授業の課題コーディネートを提出します。

今回は以下のようなお客様を想定して、1週間分の着回しができるようなワードローブとコーディネートを考えました。

年齢は32歳。医薬品メーカーの営業担当として、病院回りをしている。医師や看護師がクライアントになるため、派手な服装はできず、信頼感のある スーツスタイルが基本となるが、がっちり見えてしまうのが悩み。
また、週に2回は内勤でややカジュアルダウンできる。

 

週5日分の着回しワードローブ

今回使用したアイテムは以下の13点です。

肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデ
 
そしてコーディネート一覧です。

肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデ
 

週5日分の着回しコーディネート

それではコーディネートを1つずつ紹介します。
 
肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデコーディネートA。

スーツスタイルが基本とのこと。
しかしいつも地味になってしまうのがお悩みということで、ピンクで華やかなジャケットをチョイスしました。

ざっくりとした素材が似合うV型ですが、TPOとしてローゲージすぎるものはカジュアルに見えてお仕事内容的にNGでしょう。
なのでツイードのジャケットでオシャレさも出しつつきちんと感も演出。

インしたタートルネックのニットは首元を隠してしまいますが、ネックレスを合わせ偽のVラインを作ることで解消。

ボトムスはやや裾広がりのパンツとプラットフォームのパンプスで重量バランスを下に持ってきました。


肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデコーディネートB。

これもコーディネートAと同様にツイードのジャケットを選びました。

インナーはぺプラム風トップス。ジャケットの裾から出しウエストをカバーします。
パンツはAの着回し。

地味になりがちな全身モノトーンコーデですがジャケットを主役に生かしています。


肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデコーディネートC。

ジャケットはコーディネートBの着回し。
中に着たワンピースはこちらもウエストに絞りがない胸下切り替えのワンピースです。
ショート丈のジャケットと合わせた時にも緩やかなシルエットが残るようにしました。



肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデコーディネートD。

こちらは週に2日あるという内勤スタイルのうちの1つ。

V型の方は全体的に緩めのシルエットがお似合いになるので、ボリュームのない腰回りをカバーするべく、トップスは引き締めなく広がりのあるぺプラム型のものを。
スカートもサイドにプリーツが入ることでトップスとのラインの繋ぎ目を自然に。

上に重ねるカーディガンもややロング丈のものを合わせることで今年のトレンドを取り入れつつ、さらにゆったりとしたシルエットを作りました。

プラスしたネックレスは縦のラインを強調させるラリエット型。
足元はポイントにエナメル素材が光るマニッシュシューズで程よく重量感を残しました。



肩幅が広いV型体型の女性向け・ビジネス着回しコーデコーディネートE。

最後にカジュアルダウンしたもう一つの内勤スタイルです。
コーディネートAで使用したタートルネックのニットとコーディネートCで使用したワンピースを着回しました。
ネックレスは同様に偽のVライン作りにプラスします。

新たにボルドーのラインが入ったロング丈のソックスを使い縦長効果と足元に視線がくるよう演出しました。


講師・久野よりコーディネートへのアドバイス

講師・久野よりコーディネートへのアドバイスYさん、こんにちは!
早速コーディネートに関してアドバイスをしていきますね。



まず、前提として問題文の読み込みに誤りがありますので、指摘しますね。

信頼感のある スーツスタイルが基本となるが、がっちり見えてしまうのが悩み。

これは、「いつもスーツだけどスーツは着なくてもよい」という意味ではなく、「業種的にスーツは着なければいけないが、V型の体型のために、肩幅が余計にがっちり見えてしまうので、そうならないスーツスタイルを目指したい」という意味合いです。
 
そもそも、医薬品メーカーの営業さん(「MR」と呼ばれる職種です)は、ほとんどの場合スーツ以外での営業はNGです。
病院に営業に行くため、医師や看護師だけでなく、外来の患者さんの目にも触れる職種ということで、整った身だしなみが必要となるのです。
選んだような派手なツイードジャケットでの勤務はほとんどの職場でもってのほかでしょう。
タートルネックのニットをインナーにする着こなしも、営業時にはありえないものです。

また、ワンピース+ハイソックスというコーディネートEの着こなしは、医薬品メーカーでなくとも、カジュアルすぎて難しい着こなしです。これを着ていけるのは広告業界やアパレルメーカー、一部のIT企業くらいだと考えられます。

 

私ももともとはそうでしたが、アパレル業界だけに身を置いていると、こうした他業種のドレスコードに疎くなりがちです。
しかし、今ではインターネットである程度情報を得ることができる時代です。
課題を行うときには、最低限ネット検索して、テーマとなっている職種のドレスコードを調べてから作ってください。

また、お客様を担当する本番のスタイリングの際には、インターネット検索だけでなく、そのお客様が属する業界の専門誌を読んだり、周囲に同業種の人がいれば話を聞いたりといった下調べは欠かせません。

 

さらに、単純にV型のスタイリング、とだけ考えてみても

 

・コーディネートAでタートルネックを選び体型をラリエットでカバーしていますが、ここまでしてタートルネックにこだわる必然性が感じられません
・コーディネートBとCのジャケットは首が詰まったノーカラーなので、V型には不向きです
・コーディネートDに使っているスカートは柄物のため、ツイードジャケットと組み合わせられず、着回しコーデ数が少なくなってしまっています
・全体的に上半身のほうが厚い素材が選ばれていますが、体型を考えるとその逆で下半身の素材を厚くし、ボリューム差を埋めるべきです

 

以上のような問題が見受けられます。

 

この課題は、再制作の上、改めて投稿をお願いします
 

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執筆者プロフィール

FPSS事務局
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未経験からでも、お客様の心に寄り添ってファッションアドバイスができるパーソナルスタイリストを輩出しているfor*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)の事務局アカウントです。
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