パーソナルカラーの資格、どれがいいか迷ったら…現役アナリストが解説

 

こんにちは!
for*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)代表の久野梨沙です。

パーソナルカラー、診断自体も人気ですがそれに伴って資格を取りたい!と考える人も急増中です。

でもたくさん流派もあるし、スクールから通信教育まで学び方も多様だし、どれを選んだら良いのか迷ってしまう人も多いものです。

ただ、パーソナルカラーの資格のすべてが民間資格。
だから、カラー診断で起業したいと考えたとしても必ずしも資格を取らなければいけない、というものではないんです。

しかし、お客様にサービスとして有料で提供するのであれば、やはりどこかで学ばなければ始めるのは難しいでしょう。となると、考えるべきは資格名というより、ちゃんと有料サービスとして始められるように教えてもらえるかどうか

そこでこの記事では、

✅学んだ分だけちゃんと診断できるようになること
✅サービスとしてはじめて稼げるようになること

という2つのことが満たせるスクールや資格をどう選べば良いのかを、現役スタイリストの観点からお伝えしていきます!
 

パーソナルカラー資格を一度取ったのに・・・「学び直し」の生徒さんが急増中

FPSSには

「パーソナルカラー診断を一度学んだんだけど、どうしても診断できるようにならなくて……」

という理由で学び直しにいらっしゃる方がとても増えています。

 

そんな生徒さんのお話を聞くと色々な面で、他スクールとFPSSの違いに驚くことが多いのですが、中でも驚くのは

パーソナルカラー診断の教え方や解釈の違い

です。

一つずつ、解説していきます。

本当に診断できるようになりたければ、理論的に教えてくれるところを選ぼう


 

まず気をつけたいのが、「透明感が出る」「健康的に見える」「目力が出る」といったような、感覚的な言葉を乱発している指導方法です。
これらはスクールに入学する前から、ブログなどで確認できますのでぜひチェックしてみて下さい。

実はこれらはすべて、以下のように言い換えることができます。

「透明感が出る」 → 頬の血色が際立ち、おでこや鼻筋の白さとの対比が出ている
「健康的に見える」 → 単に顔全体が明るく見えるだけではなく、頬や唇の血色は赤く見えている
「目力が出る」→ 白目がより白く見えることで、黒目がより黒く見える

実際には色布を当てることによって起こる錯覚で、肌色が白く見えたり血色が赤く見えたりすることで健康的な印象を生み出しているのですが、それが具体的にどんな現象かを言葉で説明されなければ、理解はかなり難しくなります。習得できなくて当然です。

また、FPSSでは診断の時に「今はおでこを見る」「今は目を見る」といったように、どこに視点を置くべきかまでかなり細かく指導します。
学び直しの生徒さんからも、「前のスクールでは、診断の時にどこを見るかなんてこんなに具体的に教えてもらえなかった」といつも驚かれます。

診断が上手く行かないのは、

✅見ている場所が違う
✅どうやって見るかがわかっていない

という理由につきます。
だからそこを勘違いしないよう、徹底的に言葉で教えてくれるスクールを選びましょう。

逆に、最も良くないのは「100人練習すればコツがつかめるから」という感じで、生徒が経験を積んで自ら感覚的に習得することに頼ってしまっているスクール。
達成感は生まれると思いますが、わからないまま100人のお客様を診断してもわかるようにはなりませんので・・・要注意です。

「イエベ」か「ブルベ」の扱い方も、パーソナルカラーの資格やスクールによってかなり違う

 
また、指導方法だけでなく、パーソナルカラーシステムの考え方自体も、スクールによってかなり違うので注意が必要。
なぜなら、これによって、できるサービスの幅が方向性がかなり変わってきてしまうからです。
 
パーソナルカラー診断は学ぶスクールによってこんなに違う・・・やりたいことができなくならないように注意!

 

パーソナルカラーではSpring・Summer・Autumn・Winterという4タイプがベースになっています(これより多いタイプ数のメソッドもありますが、すべてこの4区分から生まれたものなのでここではこの4つで説明していきますね)。

またこの4タイプは大きく2グループに分けられます。SpringとAutumnがともに黄みがかった色が多いので「イエローベース」、SummerとWinterはともに青みがかった色が多いので「ブルーベース」という分け方です。
SNSや雑誌などで「イエベ」「ブルベ」という呼称を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
それがこれですね。
上図でいうと、左側の2グループがイエベ、右側の2グループがブルベということになります。

 
さて、ほとんどのスクールでは、4タイプの中で一番似合うタイプと2番目に似合うタイプを診断できるように教えています。
一番似合うのを「1stシーズン(略して1st)」、2番目に似合うのを「2ndシーズン(略して2nd)」と呼ぶのが一般的です。
この1stと2ndはともに「イエベ」もしくは「ブルベ」でなくてはならないと教えているスクールが、どうやらあるようなのです。

どういうことかというと、1stがSpringだとわかった場合には、2ndはAutumnしかありえない、ということです。

さて果たしてこれは理論的に正しいのでしょうか? 答えはNOです。
それを考えるには、もう少し基本的な色彩の理論を知っておく必要があります。

ブルベ・イエベという分類は、色の三属性と呼ばれる三つの要素の中のうちの一つである、「色相」を表す要素でしかありません。
確かに中には、身につける色相によって肌色の見え方が一番大きく左右される性質を持っていて、その結果、「イエベの色しか似合わない」ということになる人もいます。
でも、他の2つの要素である「明度:色の明るさ」「彩度:色の鮮やかさ」のほうが、色相よりも遙かに影響大、というタイプの人もいるんです。

もし明度が一番重要な色素タイプ・・・例えば「とにかく明るい色が似合う」という傾向を強く持っている人であれば、1stがスプリングで2ndがサマーになるということは非常に良くあります。

色の3つの要素である「色相」「明度」「彩度」のどれが特に大事ということはないのですから、似合う色をイエベもしくはブルベのどちらかに絞らなければいけないはずはなく、それは個々人の色素の特徴によって変わってきます

ですから1stがイエベなら、2ndも必ずイエベということは、必ずしも言えない、ということになります。

 

なぜこのようなカラー診断の教え方が
広まってしまうのか?

 

さて、ではどうしてこういうメソッドが生まれてしまうのかというと、ここからは推測に過ぎませんが、「教えやすくなる」「診断が早く済む」というメリットがあるからかな、と思います。

FPSSでは、1stと2ndだけでなく、4シーズンの全順位をつけるように教えていますが、まーーーこれが大変です😅
一番似合うタイプを見分ければいいだけならまだ簡単ですが、それ以下の順位をしっかりつけようと思ったら、さらに細かくつける色による顔色の変化を捉えていかなければいけないからです。

その点、1stが決められれば自動的に2ndも決まるというシステムにしておくのは、かなり教えやすくなりますし、また、お客様への診断も早く済ませることができます。
効率が上がる、ということですね。

しかし、この方法だと本来イエベ・ブルベの違いはさほど大きな問題ではない人も、その軸で縛ってしまうことになります。
それは、お客様のファッションの自由度を確実に狭めてしまうことに・・・。

 

自分がやりたい方向性と、スクールのカリキュラムが合わない!ということがないように・・・

 

こんなこと、正直、スクールに入って学んで開業して、他社サロンの話を聞くようになってはじめて理解できることですよね・・・・・・。

ただ、学ぶスクールによって、診断がちゃんと習得できるかどうかも、お客様にどんなアドバイスを提供できるのかも、確実に変わってしまう
この事実は歴然たるものです。

ですからこのブログも含めて、できる限り様々な情報を調べて、「自分のやりたい方向性でのイメコンができるかどうか」を考えてからスクールを選んでほしいな、と思いますし、少しでも疑問に感じるところがあれば、スクールに問い合わせてみるのも大事ですよ。

 

ちなみにFPSSは、診断も服装心理学も、教えるメソッドすべて、「お客様が幸せになれるおしゃれの方法を幅広くアドバイスできること」が重視されて作られています。
似合う・似合わないという一つの基準だけにとらわれすぎるのではなく、お客様の中にある「こうなりたい」という理想像や、どうしても解決したいお悩みに合わせて幅広く解決策を提案できるようなスタイリストを育てています。

 

簡単に診断だけ提供できるイメコンになるにはうちのカリキュラムは深すぎるしけっこう時間もかかりますが、そうではなく、一人一人のお客様により深く関わりたい人には本当に向いているスクールだと自負しています!

 

▼参考記事


 

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執筆者プロフィール

久野 梨沙
久野 梨沙for*styleパーソナルスタイリストスクール代表
株式会社フォースタイル 代表取締役社長/一般社団法日本服装心理学協会 代表理事/公認心理師

服装心理学®に基づくパーソナルスタイリングの第⼀人者。大学で心理学を研究した後、大手アパレルメーカーの企画職を経てスタイリストに。社団法人日本服装心理学協会の代表として、装いが人の心に与える影響を研究する「服装心理学®」の啓蒙活動にも尽力。自己肯定感を高めるファッションカウンセリングや、服装を用いた印象コントロールに定評がある。著書に「最高にしっくり似合う服選び」(学研プラス)など。
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