「ミニマリストを目指したせいでおしゃれが楽しくなくなってしまった…」お客様の要望にスタイリストはどう対応すべき?

 

こんにちは!
for*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)代表の久野梨沙です。

 

 

まもなく第15期のご入学〆切ということで、入学して下さった方との面談が続いています。

今年の生徒募集は今回が最後。
そして今後も不定期募集になる…ということで、長い間迷っていた方からのご入学申込も相次いでいただいています。
勇気を出して一歩踏み出してくれたことに報いるべく、できる限りの知識や経験をお伝えしていきたいなと思っています。

 

さて、今日は私のPodcast宛てにいただいたこちらのご質問について、取り上げていきたいと思います。

 

久野さんこんにちは いつも配信楽しく聴いております。 今回は悩みがありお便りしました。 ミニマリストに感化を受け、ミニマリストを目指しているのですが、そのせいで洋服を楽しめなくなった気がします。 前まではショッピングが好きだったのですが、今では洋服を買うことが億劫になってしまいました。 これも捨ててしまうかもしれない、ちゃんと考えてから買おう、となると中々洋服を買えません。 試着することも億劫です。 前みたいにショッピングを楽しみつつ、厳選したお気に入りの洋服を持ちたいのですが どうすれば良いのでしょうか? (25歳 女 ちりり)

ミニマリストに憧れる人は減らないけれど…洋服を処分したあとのスタイリングのご相談は結構多い

 

このご質問をくださったちりりさんに限らず、、最低限の洋服(や持ち物)で生きていく「ミニマリスト」に憧れる人はたくさんいらっしゃいます。最近はミニマリスト系のYoutubeチャンネルも多いですしね。

 

で。

いざ決意して洋服を大幅に処分した結果、「ものすごく後悔した」とか「おしゃれがつまらなくなってしまった」という、このちりりさんのような状況に至ってしまう人も、これまた少なからずいらっしゃるのです。

 

またこれはミニマリストに感化された場合に限ったことではなく、例えば

 

✅似合う服がわかる診断ロジックに感動して、手持ちの服を似合うものだけにして行こうと考えた結果買い物がだんだん事務作業みたいになってしまいつまらなくなった

✅何年にもわたって同じ服を愛用しているというインフルエンサーに憧れて、長く着られる服だけを買おうとした結果、なかなか服が買えなくなってしまった

 

といったようなご相談も沢山いただきます。

ですから、ミニマリストに憧れることが失敗を招きやすいということではなく、誰かに憧れたり何かの影響を受けておしゃれの方向性を変えた結果、起こりうる失敗だということなんです。

 

なぜ「何かに憧れておしゃれの方向転換をすると失敗しやすい」のか

 

何かに憧れてそれでがらっと方向転換をできるくらいの行動力を持っている人の場合。
多くは憧れてすぐにものすごい勢いで行動を変えていきます。
その方向性が自分に向いているかどうか確かめたり、自分なりのアレンジを少し加えたりすることなく、まっしぐらに。

特に現代は、何かを決めたらすぐ行動することが良しとされていますよね。
逆に、何かを決めてもすぐに動かない人は「できない人」呼ばわりされてしまうことも…。

 

でも、自分ではない第三者や、何かのメディアなどに影響されたとき、「自分はそれの何に憧れたのか」をしっかり理解できていないことも多いんです。

ちりりさんの場合にも、ミニマリストに感化されたのは、本当に少ない物で生活していることに憧れたからなんでしょうか?

もしかすると、服や物を減らした結果迷いが少なくなっているその状況に憧れたのかもしれませんよね。

であれば、ちりりさんが実現したい状況というのは

 

厳選した最小限のワードローブを実現すること

 

ではなく、

 

毎日着る服に迷わず、すぱっとコーディネートを決めること

 

ではないでしょうか。

 

後者の状況を実現できさえすれば、何も服を極限まで減らすことはなかったはず。

また、もしかするとちりりさんは、いろんな服を見ながらショッピングをする、という行為自体が自分が思っていた以上に好きだったのかもしれませんね。

 

でもミニマリストになるということは、買い物自体を減らす、ということも含んでいるので、実は自分の好きな行為を諦めなければいけない決断でもあった。

やってみてはじめて、そのことを実感したのではないでしょうか。

 

もしあなたがちりりさんのスタイリストで、相談を受けていたら。どんなアドバイスをしていたと思いますか?

 

さて。

もしこれを読んでいるあなたがパーソナルスタイリストやイメージコンサルタントを目指しているのなら、一度想像してみて欲しいんです。

ちりりさんのようなお客様から「ミニマリストに憧れているので、服を最小限に減らしたいんです!」と相談を受けたとき、自分ならどうするか、ということを。

 

大抵のスタイリストは、お客様のご希望をそのまま叶えようとするはずです。
その結果、ちりりさんのように後悔するお客様が出てくることを想像もせず……。

お客様がご自身で仰っている「やりたいこと」と、本当に「実現したいゴール」は、食い違っていることもあるものです。
迷いなく服を選べる状況は、服を減らさないと作れない!という風に思い込んでしまって、本当はある程度の服があったほうが楽しめる性格なのに、服を減らしてしまう…といったように。

 

ですから、プロとして、お客様が後悔しないようなアドバイスをするためには、お客様の「やりたいこと」だけではなく、それを通じて「実現したいゴール」の確認が欠かせないのです。

 

そのためには、深いカウンセリング技術が必須。

FPSSに、服装心理学というカリキュラムがあり、カウンセリングスキルを身につけてもらう意味もここにあります。

お客様の希望を単に叶えるだけでは、実はプロではない、ということ。
それくらい深い関わりができれば、そのお客様から何度もリピート利用していただけるような、信頼されるスタイリストやイメコンになれるはずですよ。

 

受講料のカード分割払いに対応しました!

 

第15期で今年のご入学受付は終了ということで、多数のお問合せを頂いています。ありがとうございます。

その中でも多かったのが、「今年の後半に入学しようと思っていたので、受講料の準備が間に合わなくて…カード分割支払いはできませんか?」というもの。

 

そこで今期については、分割払いにも対応させて頂くことになりました。
ご希望の方は、ぜひ以下のフォームからご入学お申込をする際にお書き添え下さい。

 

for*styleパーソナルスタイリストスクールお問合せフォーム

 

 

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執筆者プロフィール

久野 梨沙
久野 梨沙for*styleパーソナルスタイリストスクール代表
株式会社フォースタイル 代表取締役社長/一般社団法日本服装心理学協会 代表理事/公認心理師

服装心理学®に基づくパーソナルスタイリングの第⼀人者。大学で心理学を研究した後、大手アパレルメーカーの企画職を経てスタイリストに。社団法人日本服装心理学協会の代表として、装いが人の心に与える影響を研究する「服装心理学®」の啓蒙活動にも尽力。自己肯定感を高めるファッションカウンセリングや、服装を用いた印象コントロールに定評がある。著書に「最高にしっくり似合う服選び」(学研プラス)など。
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