「似合う」の、その先へ。FPSSは第20期から生まれ変わります
パーソナルスタイリストとして、そして心理カウンセラーとして仕事を続けてきて、気づけばずいぶん長い年月が経ちました。
その間ずっと感じてきたのは、スタイリストに必要なのは「似合う服を選ぶ力」だけではない、ということ。
そしてこの数年、その思いは確信に近いものに変わってきました。
私が今回FPSSを大きくリニューアルするに至ったのも、そのあたりに理由があります。

「答え」を求める相談は、減ってきている
以前お客様からいただくご相談といえば、「私にはどんな服が似合いますか?」「何を買えばいいですか?」。
もちろん、今でもそうしたご相談はあります。
ただ、コロナの前後から少しずつ様子が変わり始め、ここ数年でその変化は一気に加速しています。
理由ははっきりしています。
SNSや検索、そして何よりAIの登場によって、自分に似合う服の傾向も、どこで何が売っているかも、個人で簡単に調べられるようになったことです。
今や、ある程度答えが決まっている情報なら、わざわざ人に聞かなくても手に入る。
そのため、人に相談する意味そのものが変わってきたのだと思います。
では、その代わりに増えたご相談とはどんなものだと思いますか?
「どう見られたいか」が難しくなった
それは、「自分はどう見られるべきか」、そして「自分はどうありたいのか」です。これは以前よりずっとずっと複雑になった問いです。
SNSのおかげで、あるいはSNSのせいで。
私たちは毎日のように他人の暮らしや仕事、成功を目にするようになりました。
しかも目に入ってくるのは、失敗よりもキラキラした成功のほうが圧倒的に多い。
と同時に、自分自身も発信する側に簡単に回れるようになりました。
誰もが見て、誰もが見られる。
いわば全員が「出役」になった時代です。
そんな環境にいれば、「私はこのままでいいのかな」「もっと自分らしい見せ方があるんじゃないか」と考える機会が増えるのは自然なことでしょう。

この変化は、個人に限った話ではありません。
ここ2〜3年、私の仕事の中心は企業研修や、企業の服装・印象に関するコンサルティングになっています。
そこで感じるのは、企業もまた、自社の社員が社外からどう見えるかを以前よりはるかに細かく考えるようになったということ。
そして働く人自身も、自分の印象や職場での立ち位置をかなり意識しています。
私がこの仕事を始めた頃、見た目とは「似合うかどうか」「おしゃれかどうか」の話でした。
でも今はまったく違います。仕事での信頼や自己表現、生き方そのものにつながっていて、その重みは当時とは比べものになりません。
これから求められるのは、変化を支えられるスタイリスト
だとすれば、これから必要とされるのは「あなたにはこれが似合います」と診断するだけの人ではないはずです。
その人がこれからどうなりたいのか、人からどう見られたいのかを理解し、それを外見というアウトプットに落とし込める人。
さらに言えば、なりたい自分も外見も、年齢や仕事、生活環境とともに変わっていきます。
以前はしっくりきていた服が合わなくなることもあれば、それまで気にしていなかった「見られ方」が急に重要になることもある。
そうした内面と外見、両方の変化に寄り添い続けられる人です。
洋服には、他人に与える印象を変える力と、自分自身の気持ちを変える力の両方があります。
だからこそ、服を通じて人のあり方や変化を支えるスタイリストの役割は、これからますます大きくなっていくと私は考えています。
ただ、そこまでできる人はまだ多くありません。
なぜならそれは、洋服の知識だけでできることではないからです。
FPSSは「知っている」から「使える」スクールへ
FPSSではこれまでも服装心理学®を軸に、心理面に寄り添った服装提案ができる人を育ててきました。
そして、第20期からは、その領域をさらに深く、広くしていきます。
目指すのは、お客様の心の中にあるニーズ、その服装が周囲に与える心理的な影響、そして本人がこれからどう変わっていきたいのか——そこまで考えたうえで提案できる人。
そのためには、診断方法やファッションの知識を「知っている」だけでは不十分です。
服装心理学を含めた知識を統合し、実際の支援に「使える」ところまで持っていく必要があります。
そこで、カリキュラムを次のように変えました。
- 服装心理学のカリキュラムを大幅に拡充し、内容もより深くしました
- 知識のインプットは動画で自分のペースで。ライブ授業はロールプレイングやワークなど、考えて実践する時間を大きく増やします
- 一部をオプション講座にし、自分に必要な内容を選んで段階的に学べるようにしました
特に3つ目は大きな変更です。
すでにファッションを学んだ方や、イメージコンサルタント・スタイリストとして独立している方が、知っている内容をもう一度学ぶ二度手間をなくしました。
未経験からパーソナルスタイリストを目指す方はもちろん、今の仕事にファッションや印象の知識を掛け合わせたい方、すでに診断や提案の仕事をしていて支援の幅を広げたい方まで、それぞれに合った学び方ができます。

これまでは、似合う服の診断資格を取れば、ある程度仕事になる時代でした。
でもFPSSでは、資格を取ること自体をゴールにはしません。
目指すのは、ファッションを使って人の変化を支えられるプロになること。
一言でいえば、「似合う」の、その先へ。
それが新しいFPSSです。
第20期の募集を開始しました
新しいFPSS第20期は、2027年1月中旬に開講します。
お申し込みの受付はすでにスタートしています。
10月31日までは早期申込期間として、受講料の割引などの特典をご用意しました。
カリキュラム・料金・申込方法の詳細は、下記のご案内ページをご覧ください。

「自分の場合、どの講座を選べばいいの?」「持っている資格や知識はどう活かせる?」といったご相談は、公式LINEで随時受け付けています。
お気軽にご登録ください。
ファッションが好きな方はもちろん、人の心を支える仕事に関心がある方にもぜひ知っていただきたいスクールです。
服で人に寄り添える人が一人でも増えれば、みんながもっと楽に自分を表現できる世界になるはず。
そんな世界を、皆さんと一緒につくっていけたら嬉しいです。
これからはYouTube、Instagram、Podcastでの発信ペースも上げて、服装心理学を使った支援とは具体的にどんなものか、新しいFPSSで何をどう学ぶのかを、少しずつお伝えしていきます。
どうぞ楽しみにしていてください!
自分に合う受講方法を確認する
執筆者プロフィール

- for*styleパーソナルスタイリストスクール代表
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株式会社フォースタイル 代表取締役社長/一般社団法日本服装心理学協会 代表理事/跡見学園女子大学 兼任講師/公認心理師
服装心理学®に基づくパーソナルスタイリングの第⼀人者。大学で心理学を研究した後、大手アパレルメーカーの企画職を経てスタイリストに。社団法人日本服装心理学協会の代表として、装いが人の心に与える影響を研究する「服装心理学®」の啓蒙活動にも尽力。自己肯定感を高めるファッションカウンセリングや、服装を用いた印象コントロールに定評がある。著書に「最高にしっくり似合う服選び」(学研プラス)など。







