「容姿に自信が持てず苦しい」という悩みをどう解決する? 悩みは価値観の投影だとまず知ろう

こんにちは! パーソナルスタイリスト・公認心理師の久野梨沙(@RisaHisano)です。

私のpodcast宛にマシュマロから投げていただいたメッセージへのお返事編。
今回はこんなご質問です。

はじめまして。いつも楽しく聞いています。ご相談なんですが、私は容姿に自信が持てません。今まで特に容姿に関してけなされたりしてきた訳ではありません。
容姿以外のことはポジティブに考えるのですが、自分の見た目になると人と比べたり、自分は可愛くないと思ってしまい、苦しくなってしまいます。
可愛くなりたいと思ってファッションを頑張ったりしてみたのですが、やはり自信が持てず。ぜひご意見いただけたらなと思います。

容姿の話は、ファッションとはやっぱり切っても切れないですね。

ご自分の外見についてコンプレックスがあったり、どうしても自信が持てなかったりということで、おしゃれを何とかすればよいのでは、と私のパーソナルスタイリングを受けに来てくださる方はとても多いです。

悩みが深いほど、単純に似合う服がわかれば良いとか、ファッションの知識がつけばよいというものでもなさそうだぞ・・・・・・?と皆さん薄々思うようで、それが服装心理学を前面に謳っているこのフォースタイルを選んで下さる要因のようです。

そう、このお悩みは、ファッションだけをどうにかすればよいというものではなく、心理面からもアプローチしないとなかなか解決できないんです。
この記事で詳しくお答えしていきますね。

この内容は以下のPodcastでも聞くことができます。

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悩みや思い込みのすべてに、明確な「原因」があるわけではない

何か悩みや一つの考えへの囚われがあるときに、その原因があんまり思い当たらない、ってこと。
それ自体もこの質問者さんの悩みをより深めることにつながっているのかな、とメッセージ読んでいて感じました。

過去に容姿をけなされた経験があって、「あれをきっかけに私は容姿を気にするようになってしまったんだ!」って思えれば、まだすっきりできるのかもしれません。解決策がわからなくても、少なくとも原因ははっきりわかるんですから。

でも必ずしも、何かの思い込みや悩みの裏には必ず「辛い経験」のようなわかりやすい原因がセットで存在しているわけではないんですよね

容姿の話は、ファッションとはやっぱり切っても切れないですね。

悩みは、やはりその人の持っている価値観が色濃く反映します。

辛く印象的な経験があったりすれば、それによってこれまで持っていなかった価値観が形成されることがあって、そしてそれが悩みに繋がっていく・・・・・・というのは非常にわかりやすい流れです。

容姿についてけなされた →  こんなに容姿のことで辛い思いをするってことは、容姿って重要なんだ → 容姿が良くないとダメなんだ

という流れですよね。

でも価値観は、辛い経験をしたときにだけ作られるものではありません。そうではなく、元々容姿を重要視するような価値観が形成されやすい素養を持っている人もいます。

例えば、何か物事を認知するとき、強く働きやすい感覚って人によって違うんですが、その認知のクセが価値観の形成に深く関わることも大いに考えられます。


▲認知するときに働きやすい感覚については、こちらにも詳しく書いています

質問者さんが何かを認知するとき、目から入ってくる視覚情報に強く頼るタイプの脳の使い方をする人だったとしたら。
やはり見た目の情報を優先して処理していくことになるため、人間について把握するときにも、まず見た目でいろいろと判断することになるはず。それが極まっていって、容姿の美しさが大事である、という価値観が形成されていくのはありそうな流れに思えます。

そして、さらにそこへ、「自分のことになるとできていない部分にばかり目が向いてしまう」といったような性格傾向が加わると、自分の容姿について人と比べて思い悩んでしまいやすい、ということになっていくでしょう。

そう考えると、何か明確に辛い経験がなかったとしても、人間というのは悩みを生むような価値観を持ってしまうことは十分あり得るんだ、とわかりますよね。
それを知ればまずは、「なぜ私はこんな悩みを持ってしまったの? 原因がわからなくて気持ち悪い・・・・・・」といったような、悩み事に付随するモヤモヤを取り除くことだけは取り急ぎできるんではないでしょうか?
これだけでも3分の1くらいは楽にならないかな・・・・・・?

悩みを生む自分の「価値観」に気づいたら・・・その変え方は

その上で、これまたしっかりと認識しておくと良いかな、と思うのは

容姿が大事だという価値観は、あくまで質問者さんの価値観である

ということです。
他の人がみんな質問者さんと同じように考えているわけではない、ということですね。

質問者さんは、たぶん悪気なく、自分の心の中で、会う人の容姿を評価しているでしょう。「ああ、○○ちゃんは目が大きくてかわいいな」とか「□□さんは顔が小さくて良いな」とか。でも信じられないかもしれませんが、人を見ても、その容姿についてなーーーんとも思わない、考えや思いが浮かばない、って人もいるわけですよ。

だからこの悩みはどこまでいっても、質問者さんの価値観の問題であって、質問者さんの容姿の問題ではないということです。
私が冒頭、「これはファッション面からアプローチしても解決しない」といった理由は、ここにあります。
どんなにおしゃれになっても、極端な話、整形手術を繰り返して理想の容姿を手に入れたとて、「容姿が良くなくてはならない」という価値観から抜け出せなければ、いずれまた自分の容姿の弱点を見つけて、思い悩むことになるからです。

だから、その価値観を変えていくことを考えた方が、実は悩みの解決には近道でしょう。

変えて行くにはどうすればよいか?

心理学には「論理療法」という技法があります。これはまさに、質問者さんのケースのような、悩みを生む価値観や思い込みに、「論駁」つまりセルフツッコミを入れて、価値観を書き換えていく方法です。

例えば、自分の容姿に関して悩んで苦しくなったときに、

「いや、でも別にかわいくなくったって幸せで、人に好かれてる人、たくさんいるよね」

とか

「容姿の良さと人間の出来とは無関係だよね」

とか、できる限りのツッコミを入れていくわけです。

心の中だけでツッコミ入れても良いですが、ノートなどに書き出して自分の目に見えるようにするとより効果的です(特に質問者さんが、視覚優位の認知傾向があるならなおさら!)。

はじめは難しいと思いますよ。
ツッコミも無理矢理に感じるかもしれません。
だからこの「論理療法」と同時に、ぜひ、たくさんの人と出会って交流をしてほしい。
できれば、容姿やファッションについてざっくばらんに思いを語れるようなコミュニティに入れればベストです。
自分の容姿の良し悪しで価値観を判断しない人が、どんな風におしゃれについて考えているのかを知ることで、その価値観を徐々に自分の中に取り込んでいくことができるからです。

私がやっているオンラインサロン「服装心理lab.」は、まさにそんな様々な価値観と出会う場として作ったものなので、よろしければぜひこちらも活用して頂きたいです。
自分の価値観や悩みを明らかにしても、誰からも否定されない、安心して交流できる場を作っていますから。

それに、オンライン上でそういう交流の場を持っておくと、住んでいる場所や今の忙しさに左右されず、コンスタントに様々な価値観に触れることができるという点でもメリットです。
自分の元々の価値観って結構ガンコなので、ちょっと気を抜くとすぐに戻ってしまったりしますから。
継続的に他の人の考えに触れておくことが必要。
だから「続けやすい」という点で、オンラインサロンは圧倒的なメリットがあるんです。

セルフツッコミがちょっと難しいなと思ったら、ぜひ服装心理lab.に入ってみて下さいね。色んな価値観に触れて、きっと悩みが徐々に解きほぐされていくはずです・・・・・・!

オンラインでおしゃれが学べる月額制サービス
服装心理lab.
1月のテーマは
「脱・若見せ!これからのエイジングとファッション」

大人のためのおしゃれの学び場「服装心理lab.」はおしゃれの”超”基本と服装心理学を学べる月額制サービス。
週1のメールレッスンと、月1の動画レッスン、そして毎日使える会員専用チャットで、自分のおしゃれをじっくり磨けます。

1月のレッスンテーマは「脱・若見せ!これからのエイジングとファッション」

長らくファッション・美容業界では、「いかに自分を若く見せるか」がテーマとして扱われてきました。 しかしこのところのグレイヘアブームや、セレブたちの若見せ競争からの「一抜けた」宣言を見ていると、いよいよ本格的にアンチエイジング志向を考え直すべき時期に来たように感じます。

そこで、今月のlabでは、幸せなエイジングの鍵となる発達心理学分野の理論など、心理学のお話しも盛り込みつつ、これからのエイジングとファッションを考えるヒントをたっぷりお届けしていきます。

服装心理lab.のご入会はこちらから、「今すぐ参加する」をクリックして下さい

 

執筆者
久野 梨沙(ひさの りさ)

パーソナルスタイリスト / 服装心理カウンセラー。( 社 )日本服装心理 学協会代表理事。服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。大学 で認知心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を 経て個人向けスタイリストに。1 万件に上るスタイリング実績を元に、 精度の高いイメージコントロールをすることで定評がある。