例の「ときめく」片付け手法では、服の整理収納はうまくいかない!その理由と解決策は?

「ときめく」片付け手法で服を片付けた人からのご相談を受け続けた結果…

こんにちは! パーソナルスタイリスト・公認心理師の久野梨沙(@RisaHisano)です。

衣替えシーズンですね。私たちにとっては、お客様からワードローブのお悩みがたくさん寄せられる季節でもあります。

特に十数年前からは、

大ブームになった「ときめく」片付けの手法をやってみたんですが…うまくいかなくて💦

というお悩み相談をひたすら受け続けている状態。

同じ「ときめく」片付けの手法でも、服を捨てすぎてしまう人もいれば、全く捨てられない人もいればの両極端。

そしてそんなお悩みを聞き続けて、今の私としては、どんなケースだったとしても

あの手法はインテリアや書籍、雑貨などにはよさそうだけど服には向かない

という結論に至っています。

なぜ「ときめくかどうか」で服を片付けると失敗するのか

ではなぜ、服に関しては「ときめき」手法が効かないのでしょうか?

一つには、「組み合わせで意味が変わる」という、服の特殊性にあります。

例えば、なんでもないスウェットもフレアスカートと合わせると、いい感じのMIXコーデになったりしますよね。

こういう場合、スウェット単体では全くときめかなかったとしても、フレアスカートと合わせればときめくようになる、ということが起こるでしょう。

1枚1枚ときめくかどうか判断しながら仕分ける手法じゃ、その組み合わせ効果を考慮することが難しい。プロでもない限り、その服ができるコーディネートをすべて想定して価値を測るなんて事は難しいからです。

その結果、

全部ダメなように感じて捨てすぎるか

どれも組み合わせればときめく気がして、全く捨てられないか。

その極端などちらかになりがちなんです。

また、2つめには、洋服の使用と洗濯頻度の高さがあります。

洋服って毎日使いますよね。そして結構な頻度で洗濯します。

これだけ毎日毎日使われる雑貨ってほかにはないですよね。これだけの頻度でお手入れのために戦線離脱する雑貨も、また他にはないと思います。

服は足りなくなったら困るわけです。外に出られませんから。

雑貨は最悪「あー、アレ捨てなきゃ良かった」が起こっても、出かけられないって事はない。取り返しはつくわけです。でも服はそうじゃない。

また、洗濯する期間「洗い替え」が必要です。

そうなると、ときめくかどうかだけを考えて処分してしまうと、「足りなくて困る」が発生する。

出し入れが頻繁だから、適当に締まっておけばよいというわけでもないので収納方法の難易度も上がります。

だから洋服の片付けに限っては、整理収納アドバイザーもそこまで突っ込んでアドバイスをくれない、という問題が発生するわけです。

もちろん、ときめく片付けが効く人もいる。それは服装心理診断でいうとこんなタイプ

と、ここまで洋服に限っては「ときめく」片付け手法を適用するのは難しいよーという話をしてきましたが。

しかし、あそこまで「ときめき」手法が片付け界を席巻したのにももちろん理由がありますし、うちのお客様の中にも、少ないながらあの手法で服の片付けが上手くいった人もいます。

それは、

物に愛着を持ちすぎてどんな片付け本読んでも捨てられなかった人

です。

日本服装心理学協会が開発した「服装心理診断」で「愛着性」という性質が高く出る人が、このタイプです。

愛着性の人は、人だけでなく物にもとても愛着を持つ人です。もちろん、服にも。

だから、「1年に一回も着なかったら捨てましょう」的な従来の片付け理論を説かれても、服がかわいそう、もったいない!っていう気持ちが収まらず捨てられないんですね。

片付けの基本は、やっぱり物を減らすことです。クローゼットのキャパ以上の服を持っていたら、どんなに頑張っても片付きません。

愛着性の人は、服を持ちすぎて片付かない人がほとんど。なのに、その性格のせいで服が捨てられない。

そういう人は「服がかわいそう」っていう気持ちにのっとられてしまっている状態なので、一度その気持ちに踏ん切りをつけなきゃいけないんです。

1シーズンに1度も袖を通さなかったら自分には要らない服かも、なんてことは言われなくても薄々わかってる。けど、気持ちが収まらなくて捨てられない。

そういう人の思いを儀式的に落ち着かせてくれるのが、「ときめくかどうか自分の胸に聞いて、もうときめかなかったら御礼を言って捨てる」という、例のやりかただったわけです。

「服が可愛そう」という服目線から、「私がときめくかどうか」という風に自分に主体を取り戻すことで、もったいないという気持ちを整理することができる。

こういう一部の人には、「今までどんな片付け本を読んでも片付かなかったのに、このときめく手法だけ効いた!」という強烈な体験を与えて、あの大ブームに繋がっていったのでしょう。

では万人に効く服の片付けの方法は?

ではどんな人でもてきめんに効く、服の片付け方法はあるのでしょうか?

それは残念ながらありません。

でもここまで読んでくれたあなたなら、わかるはず。そうです、服の片付けにはその人の元々持っている性格が大きく影響するんです。

ときめく手法で片付けられたのは、「愛着性」という特定の性質が高い人。

逆に「1シーズン1度も着ていない服は捨てる」などで上手く行くのは「合理性」が高い人……といったように、自分の性格とそれにあった片付け方法を学ぶことができさえすれば、誰でも片付けはできます。

だからフォースタイルでは、マンツーマンで服装心理診断からスタートして、ときめく手法で上手く行かなかったすべての人のクローゼット整理を実現させてくることができたんです。

しかし、本当に片付けの方法をお教えするには、実はもう一つ大きな課題がありました。

フォースタイルは、心理学とファッションのプロ集団。なぜ片付けができないのかという心理面の分析と、それに基づく服との付き合い方や処分術などのアドバイスはできます。

でも、お客様からはそれだけでなく

✅私のワードローブには、どんな収納グッズが向いているの?

✅クローゼットの中に、どんな順番で服をしまっておけば良い?

✅押し入れを使いやすいクローゼットに変えたいんだけどどうすれば良い?

といった、整理収納に関するさらに突っ込んだご質問も来ます。


こういったご質問への対応は、私たちパーソナルスタイリストだけではなかなか難しいんです。

そもそも服の片付けって、1シーズン何枚服が必要なのかとかコーデしやすいアイテムバランスといったファッションの専門知識と、どんな収納の形が一番しまいやすく出しやすいのかといった整理収納の専門知識の両方が必要な、特殊な分野。

であれば、その2つの分野の専門家が一度に教えればいいんじゃない?

ということで、今回、それを実現させようと思います!

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私も数々のお客様のクローゼットを見て来ましたが、着回しができる人・朝に楽にコーディネートが組めている人のクローゼットは漏れなく全部整頓されていて美しい状態です。

その逆の状態で、コーデが上手くいっている人は正直見たことがありません…

このタイミングで学んでおけば、早速年末の大掃除の機会で実践ができるはず。

講座はZOOMでの配信で、当日参加できなくてもアーカイブ受講できます。ぜひクローゼットの整理に関する具体的なお悩みもこの機会に解消して下さい。

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