「艶っぽい」ってどういうこと?印象を作るのに覚えておいてほしいこと
こんにちは! パーソナルスタイリスト・公認心理師の久野梨沙(@RisaHisano)です。
今回は、マシュマロにいただいたお悩みに回答していきたいと思います。
この「艶っぽい」という感覚については、疑問に思っている方や誤解されている方も多いのではないでしょうか。
このような印象を表す言葉はファッション誌やメイクを説明する時によく使われているのですが、明確にその意味合いがわからないまま使われがちなんですよね。
今回は「艶っぽい」という言葉の意味から、それを実現するにはどうすればいいかといったスキル的なところまで解説していけたらと思います。
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この記事の内容
「艶っぽい」という言葉の意味
まず「艶っぽい」という言葉の意味から見ていきましょうか。
辞書をひいてみると「色っぽい」とか「なまめかしい」とあるのですが、こう考えてみると色気の度合いが強めですよね。
「色っぽい」よりも「艶っぽい」の方が色気度合いが強い感じを表しているのだなと思います。
元々の自分が持っている艶っぽさが足りないのなら、メイクや服の力を借りて艶っぽく仕上げていきましょうという話になります。
「艶っぽい」は「ツヤ」を出せばいいわけではない
メイクやファッションで素の自分に後から色っぽくなるには人によってやり方が違います。
なので「誰しもこれを着れば、このメイクをすれば艶っぽくなりますよ」というわけではありません。
いろんな表現方法があるから、質問をくださった方が混乱する原因になっているんじゃないかと思うんですよね。
それにプラスして「艶っぽい」という音にひっぱられて単に「ツヤを出しているだけ」っていうメイクとか単にツヤツヤしてる服着てるだけっていうのも結構多いんですよ。
これは「抜け感」という言葉にも同じようなことが起こっています。
「抜け感」も「ちょっと力の抜けた感じ」というのが本来の意味なんですけど、「抜け」っていう語感だけをとって肌を見せてるだけだったり、生地をくり抜いて肌を見せるだけみたいのも結構多いです。
そういったところに混乱の元があるのかなって。
メイクでもヘアでも洋服でもツヤを出したら色っぽくなる人もいますけども、誰しもがそうでもないんですよね。
「印象づくり」は人によってやることが違う
「艶っぽい」に限らないのですが、洋服やコスメの力を借りて何らかのイメージを出したいとなった時に、人によって出し方やアプローチは全然変わってくるんですよね。
やっぱりその人が元々持っている素のイメージが違うので、素のイメージから艶っぽくするまでの距離感も違ってきます。
比較的に素の状態で艶っぽい状態に近い人もいれば、遠い人もいます。
そうするとやるべきこと・やるべき量が変わってくるんですよね。
これは絵の具で色を混ぜるのと同じです。
緑を作る時に最初が黄色なのか青なのか、どちらかによって混ぜる色は変わります。
黄色だったら青を混ぜないといけないし、最初が青だったら黄色を混ぜないといけないことを考えるとやることが変わりますよね。
アウトプットとしては緑にしたい。だけど最初の状態によってアプローチが変わってくる、といったイメージです。
だから艶っぽい状態を出したい時に「誰しもこれをやればいい」ということはごく少ないです。
一つだけあるとすれば「肌を見せる」とか「女性らしいシルエット・ラインを見せる」こと。
誰にでもあてはまることといえばこれくらいですね。
それ以外は人によりけりなんですが、顔立ちによってやるべきことは結構変わってくるんですよね。
例えばうちの顔パーツ診断でいうと、AdultタイプとYoungタイプによって大きく変わります。
これは私の本「最高に似合うしっくりくる服選び」でもセルフ診断できますので、ぜひチェックしていただければと思います。
また、以下のページでも簡易チェックをすることができますよ!
Adultタイプの人はこれで「艶っぽく」なります
Adultタイプの方の場合は多少は乱した方がいいですね。
髪型もきちっとまとまった感じよりも、ちょっと後毛を出すとか少しくしゃくしゃっとするとか乱す方がいい。
大人っぽい人はきちんとした印象が出やすいので、そこを乱すことで色気が出てくるんですよ。
その時にウェットなワックスをつけると「ぺたん」となってしまうので、エアリーなワックス・マットタイプなワックスをつけることが多いです。
そうするとマットになってくるんですが、ここが注意点ですね。
Adultタイプの方は髪の毛を濡らしてツヤを出せばいいかというと、それが艶っぽくなるとは限らないんです。
リップもちゃんとリップラインを取ってリップを付ける、というよりかはちょっとぼかし気味にトントントンって付けてジワっと血色が滲み出る感じにした方が色っぽくなったりします。
洋服もきちっとしたものを着るよりも、ちょっとラフに襟を抜いたりちょっと捲り上げた方が大人っぽい顔の場合には色っぽく艶っぽくなることが多いですね。
大人顔の方がきちっと服を着ると硬くなっちゃいます。
Youngタイプの方の「艶っぽさ」の出し方
注意してほしいのは、大人顔の方にやってほしいことをYoungタイプの方がやっちゃうと元気な感じになっちゃうんですよ。
乱れた髪が「元気・キュート・ヘルシー」な感じになることが多いので、Youngタイプの方は多少きっちり大人っぽくしましょう。
それこそ艶をつけてツヤを出してなでつけるとか。
リップラインをちょっとオーバー気味にしっかり取る方が大人っぽくなりますし、ひいては艶っぽくなるっていうことがあるんですね。
なので顔立ちによってやるべきことが違ってきます。
「印象づくり」と「似合う」は全く別物
最終的なゴール・アウトプットは一緒でもスタート地点は顔立ちもスタイルも十人十色なので、スタート地点が違うとやるべきことが変わってくる。
質問者さんがおっしゃる「写真を見ても腹落ちしない」というのはこういうことなんじゃないかなっていう風に思います。
印象作りってSNSとか雑誌では結構簡単にこうすればいいって書いてあることがありますけど、実はそんなに簡単なものではなくてその人の外見要素と掛け合わせないといけないもの。
つまりスタート地点とゴールの差異・方向性の違いなんかを加味して、何をどの程度加えたらそのゴールに行けるのか逆算してやっていかないといけないんですよ。
だからこそ結構難しい。
またこれがその人に似合うかどうかとは別の話。
似合うものを知ったうえでかつ、なりたい印象を出していくっていうのは「似合う」のまた一歩先の話なんですよね。
ここからも似合うもそうなんですけど心理学の範疇になってくるので、単純に似合う服の診断を受けたところではわからないのがまた難しいところです。
また一歩先の話で難しいところだからこそ、プロの手が必要なわけで、うちのフォースタイルではそこの辺りのことも結構きっちり練習しているという感じなんですね。
このところがまさにAIではできないところなんです。
似合うというのは答えがあるんですけど、印象作りってもっと複雑なのでAIではなかなかできない範囲です。
なのでますます今後人間がやっていかないといけないところっていう意味もあってfor*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)でしっかり教えていっているところです。
その辺りを踏まえた一歩深いスタイリングをしたいという方はFPSS生、来年開講の第16期を募集しておりますので、ぜひ確認いただけると嬉しいです。
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