【事例解説】服装心理診断でわかる、おしゃれに自信が持てる方法
こんにちは! パーソナルスタイリスト・公認心理師の久野梨沙(@RisaHisano)です。
おしゃれの悩みの本当の原因、
どう知る?
私が起業した17年前に比べ、今はパーソナルスタイリングや似合う服を診断するサービスの認知度が大きく高まったことから、おしゃれに悩んだらまずはプロに相談するという人が増えました。
悩みが解決できずおしゃれが嫌いになってしまう人が減ったということを考えれば、これは本当に嬉しいことです。
その一方で、手に届く範囲にいろいろなサービスがあるからこそのデメリットも出てきているとも感じています。
それは、目に付いたサービスにすぐに飛びついてしまうことで、お悩みの本当の原因が解決されないままになってしまう、というデメリットです。
例えば、自分はおしゃれに「周りとの調和」を求めているのに、周囲から差別化するスタイリングが得意なスタイリストにアドバイスを受けても望むものは得られません。
また、好きなテイストの服があってそれが着たいと思っているのに、「似合う服を着るのが一番!」と思っているイメコンのサービスを受ければ、仮に好きなテイストが似合わないタイプだった場合「着ない方がよい」というアドバイスをされてしまうこともあります。
ではどうするべきかというと、まずは自分がおしゃれに求めていることをはっきりさせること。
そしてその実現にあたってボトルネックになっているものを知ることです。
それらがわかるのが、「服装心理診断」です。
今日から何回かにわたって、私が運営しているfor*styleパーソナルスタイリストスクールの授業で取り上げたモニターさんの事例とともに、服装心理診断の結果を活かしたおしゃれの悩みへの対応方法をお伝えしていきます。
服装心理診断は、簡易版をWEB上で無料で受けることができますので、一度試してからこの記事を読むとより楽しめると思います!
体型変化で服に違和感…
自信が持てないAさんの事例
今回取り上げるのは、40代半ばのAさんの事例です。
夫と2人の息子との4人暮らしです。最近週3日のパート勤務をスタートしました。
30歳ごろまでおしゃれを楽しんでいたものの、昔から「浮いていないか」「これは年齢に合った服装なのか」と人目を気にしてしまうところがあって、あまり自信はもてていなかったです。
10年ほど専業主婦だったので服にお金をかけるのに抵抗があったし、あまり必要とも思ってきませんでした。その上40代になってから体型に変化もあって服を着ても違和感があって…
おしゃれで浮かないようなコーディネートができるようになりたいです
Aさんの服装心理診断の結果グラフがこちら。
一般性が一番高く、独創性が一番低いので
「人目を気にする傾向が強く、逆に人より目立ちたいとか新しいものを取り入れたいという気持ちは少ない。だから人から見て似合う服でシンプルにまとめるのがベスト」
という結果に落ち着きそう…ではあるのですが、これだけで終わらないのが服装心理診断。もっと深いところまでわかった上で、対策が打てるんです。
注目したいのは、その他の愛着性も規律性も合理性もさほど低くない、ということ。
こうなってくると、人目も気になるけど、着回しもしたいし服のコスパも気になるし(合理性)、個人的なファッションのこだわりも実はある(規律性)し……と、服に求める条件が多くなってきます。
服に求める条件を厳しく持っていても、それが一つの性質から出てくるだけなら実はそれほど困りません。
合理性だけが高ければ「コスパ至上主義」になりますが、それで本人が悩むことはない。
条件がブレずに却って服が選びやすくなることすらあります。
でも、コスパ、自分のこだわり、人からの目…これらはそれぞれ異なる価値観から来ているものなので、矛盾することがあるんですよね。
実際にこのAさんには「装飾品は値段に関わらず本物が良い」というこだわりを持っていることがわかりました。
これは規律性の高さから来るものですが、このこだわりがあると「あまり出かけないのにおしゃれにお金をかけるべきではないのでは」という合理性から来る思いと矛盾を起こして、結局何もできない…ということになってしまいます。
「やらないことを決める」それが自信に
ではどうするべきなのか。
Aさんのようなタイプの方に必要なのは、まずは自分が服に求める条件を一旦書き出すこと。すると必ずその中で共存できない基準や条件があるので、どれを一番優先するのかを決めていくことが必要になります。
つまり、大事なのはやらないことを決めること。
コスパの良い服を選ばなきゃ、着回しもしなきゃ、人から似合うと思われなきゃ、自分なりのこだわりもちゃんと出さなきゃ…
そんな風にすべてを叶えようとすると、叶えられない条件が必ず出てきてそれが自信を失わせていきます。
でもやらないことを決めてやることを絞り込めば、達成できる可能性は大きく上がります。
また、諦めた条件もいつかのタイミングでまた取り組むことにしてもいい。
そういう風に自分でコントロールできる、ということに気づくとそれがさらに自信につながっていくんです。
ということは、どの条件を優先するかはお客様本人の意志で決める、ということも大事なプロセスだということになります。
だからfor*styleのスタイリストは徹底的にカウンセリングを学ぶんですね。
スタイリストの思い込みで勝手に決めてしまうことのないように、お客様のニーズをちゃんとくみ取って意志が出せるように練習しているんです。
どうしても似合う服の診断だけを行っているアナリストに相談すると「まずは自分に似合う服を優先しましょう」という話になりがちなんですが、それだけがおしゃれの正解ではありません。
似合うは二の次にしてコスパを優先するとか、少しずつでも「本物」を買っていくとか、そういう選択肢もあっていいんです。
そんなことをお伝えしつつ、じっくりカウンセリングを重ねて、優先順位を一緒に決めていく。
この記事で取り上げたAさんへのパーソナルスタイリングは、そんな形で進んでいくべきでしょう。
方向性が決まれば、実行はお任せ!
服装心理診断やカウンセリングに基づいておしゃれのアドバイスを行うのが、我々for*styleのスタイリスト。
Aさんのような事例では、決しておしゃれにおける優先順位をスタイリストが決めることはありません。あくまで最終決定はお客様ご本人にして頂きます。
ではスタイリストは何をするかというと、その決定をより良く実行していきます。
Aさんの場合なら、「本物」を買うにしてもより得な買い方・得なブランドがあります。それをお伝えするとか。
また、コスパを優先するにしても、「似合う」を完全に斬り捨てるのではなくその中でできる限り似合うものを選んでいきます。
そんな形で、お客様の価値観を最大限優先しつつ、優先されなかった要素にも配慮して総合的な満足度が上がっていくようにするのが私たちの仕事です。
自分のおしゃれの悩みに対して、どんなアクションが必要なのかを自分で判断し、自分で実行するのはとても難しいことです。
ぜひお悩みだけをそのまま伝えてください。原因を分析して、最適なアクションをご提案します。
for*styleの「基本サービス」で、服装心理診断からカウンセリング、似合う服の診断とあなたにしっくり来る服の方向性をまとめたレポートまでをフルパッケージで受けられます。
また、まずは服装心理診断だけを受けてみたい!という人はオンラインサロン服装心理lab.へご入会下さい。
入会特典で診断を受けられます。
無料お試し版の服装心理診断は全部で答えが20パターンにまとめられています。
この記事で取り上げたAさんのような結果の場合には単純に「一般性が高く独創性が低いタイプ」と分類されてその結果しか出ませんので、より深く自分の服装への価値観や悩みの原因を知りたい場合には、ぜひ正式版を受けてみて下さいね!