こんにちは! パーソナルスタイリスト・公認心理師の久野梨沙(@RisaHisano)です。

今回も、マシュマロからいただいたお悩みに回答していきたいと思います。ファッションと心理とが絡み合った、まさに私の専門分野のご相談をいただきました。

 

 

外出した際に自分の服や髪型がダサく感じて、ずっとそれを考えてしまいます。イモっぽさがあって垢抜けていない感じがします。家を出る前、鏡を見た時は割と自分では納得のいく格好をしているのですが、ひと度外に出るとすごくダサく感じてしまうのです。ダサいと思われていると考えながら外にいるのが辛いです。こんな状況を抜け出すためには、おしゃれを勉強して自分を磨くべきなのか、それとも考え方や心理的な問題だから、どんなに頑張っても変わらないのでしょうか? 自分のファッションに自信を持って楽しく外出したいです

これは、そう感じてしまうのが自分のおしゃれのスキルの問題なのか、それとも考え方の問題なのかっていうことですよね。

何か悩みがあったとき、特にファッションに関しては、完全にスキルだけの問題とか、逆に完全に心理的な問題だけっていう、どちらか一方だけのことって基本的には少なくて、複合的な要因があって悩んでしまっているほうが、確率的には高いと思います。

そこでこの記事ではその両方についてお話をしていけたらと思います。

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皆さん、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、見てます?
朝ドラの話の次は大河にハマってるんですけど、なかなかひどい展開が続いてますね(笑)

私、鎌倉高校の出身なので、あの辺って頼朝祀られたりしてるんですよね。
ツイッター見てたら「もうあの神社に絶対行かない」みたいに言ってる人もいるぐらい頼朝嫌いみたいになっていて笑っちゃったんですけど、それぐらいすごい展開になってきてますよね。

細かいとこはもちろん脚色あるけど、史実通りですよ?
鎌倉時代、平安時代末期か。ひどいね。いい国作ろうとか言ってる場合じゃないよね(笑)

いや、面白い!役者さんも凄いしね! 史実に開いている穴をああやって埋めていくと、あんなにすごいドラマになるんだなって脱帽です。
あれ引きずっちゃってなかなか夢見が悪かったですよ(笑)


さて、大河の話はそこそこにして。

お悩みありがとうございました!
お名前書いてないので「質問者さん」ということで呼びかけさせていただきます。

冒頭にお話した通り、おしゃれのスキルが足りないことが問題なのか、心理的な問題なのか、どちらか一方だけってことは考えづらいので、両方についてお話をしていこうかなと。

まずお伝えしたいのが、「考え方や心理的な問題だから、どんなに頑張っても変わらないんでしょうか?」って書いてあるけど、それはないですよ。

おしゃれスキルの問題だったら、それはスキルを身につければ改善できるし、心理的な問題も考え方を変えることはできるので、改善しないということはあり得ないです。
そこはもうちょっと自分を信じてあげていいんじゃないかなと思います。


質問者さんにとっては、人がどう言うかではなく、自分に自信を持てるようになることが大事だと思うんですよ。
その人からの称賛で得たもの、与えられているものの上に成り立つ心理っていうのは脆いので、安定的に自分に自信を持てる状態を目指したいですよね。


自分がダサく感じる問題、まずは「環境の調和」をチェック

まず、おしゃれのスキルの問題だと考えた場合、考えられる原因を見ていきましょう。

外出すると自分の服や髪型がダサく感じてつらい・・・家で鏡を見てもそう感じないのになぜ?



家で鏡を見たときに、自分の外見に今着ている服が似合ってるかどうかっていうのは、ある程度判断がつきますよね。

「何かおかしいな」って思ったとき、その「おかしいな」の直し方までは自分でわからなかったにしても、しっくりきているのかきていないのか、大丈夫なのかそうじゃないのか?までは自分で判断できる方が多いですよね。

で、この質問者さんは、そこは大丈夫だという判断ができていると。

なのに外に行くと……っていう話ですよね。

ファッションが素敵に見えるかどうかは、自分の外見に調和してるかも大事なんですけど、自分が生活している環境や時代背景に合っているかどうかも非常に大事なんです。

外見に合ってるかどうかは家の中でもわかるけど、時代背景に合ってるのか、自分の生きてる環境に合っているかは、家の中で鏡を見てもわからないですよね。
自分の洋服が生活してる風景に調和してるかどうかは、家の中ではわからないんですよ。

自分には合ってるんだけど生活してる環境には合わない・・・・・・例えば学校の雰囲気に合ってないとか、周りの子のファッションと雰囲気が違ってしまっているとか、今の流行とずれてしまっているとかを質問者さんが敏感に感じ取ってしまって、何かおかしいって感じてしまっているということが考えられますよね。

これはメイクにも共通することです。

元AKB48の指原莉乃さんのメイク動画にあった名言で、「みんな鏡の前にいるときはパッて目を見開いてるけど、生活してるときは自分の顔を見てないから、実は半開きなんです」っていうのがあって。

ずっとカメラに撮られている指原さんならではの発言だと思うんですけど、鏡の前にいるときと自然に生活しているときって、やっぱり環境が違うんですよね。

鏡の前で「OK!」って思っても、実生活では素敵に見えていないってことはメイクでもあり得るから、半開きの状態でも綺麗に見えるように目の周りのメイクをすべきだって指原さんは言ったんですけど、ファッションも「鏡の前でOK!」だけじゃなくて、自分の生活環境に合っているかを確認する必要があると思うんですよね。

自分が「何かおかしいな」って思ったら、街や周囲の人と一緒にいる自分の姿を撮影してチェックするとか、トレンドに合ってないと思うんだったら、SNSで今どんな人がどんな服を着ていて、それと自分の服との違いをチェックするとか。

「なんかおかしいな?」ではなく、「どこが違うのかな?」っていう視点で見ていくと、どこを近付ければいいのかっていう改善点が見つかります。

漠然と「何か私おかしい」じゃなく、もう少し解像度を高くして「どこが違うのか?」っていう目線で見ていくことが必要だと思います。


「人にダサいと思われているのでは」という考え方の癖も同時に見直そう



一方で、心理的な問題を考えてみると、お悩みには「ダサいって思われてると考えながら外にいるのが辛いです」って書いてあるんですよね。

質問者さんは「自分のことをダサい」と思ってしまっている、それは質問者さんの感じたことだから仕方ないとしても、他の人も質問者さんはダサいと思ってるかっていうと、これは必ずしもそうとは言えない。
確証がないことですよね? 

ダサいのは悪いことであって、みんなが私のことを悪く、ネガティブに見てるんじゃないだろうかと思ってしまうのは、あまり筋が通っていない話ですよね。
皆がみんな、そう考えているというのは現実的に考えにくいですから。

人からそう言われたわけではないのに思ってしまう。
でもそれは真実ではない。であれば、その考え方にアプローチしていかないと、いくらファッションスキルを磨いてもその悩みからは抜け出せない、ということです。


外を歩いている人の中にはおしゃれに全く興味がない人もたくさんいるわけで、実際には人の服装を見てもなんとも思わない人が大半です。
他人の服装をいちいち見て、あの人ダサいなとかおしゃれだなっていちいち評価を下してるかっていうと、そんなことはないわけです。

にもかかわらずそう思ってしまうのは、質問者さんの考え方の癖なので、そこを直していく。
これは心理カウンセリングの領域です。


外出すると自分の服や髪型がダサく感じてつらい・・・家で鏡を見てもそう感じないのになぜ?



具体的にどういうアプローチをするかというと、私のカウンセリングでは、

そういう考えはいつから生まれてしまったのか?
きっかけがあったのか?

みたいなことから振り返って、その考えが生まれたはじまりを一緒に見つけていきます。
そして思ってしまった瞬間を記録して、どういうからくりでその考えが維持されてしまっているのかを分析する。

さらに、そう思わないように、別の考え方ができるような練習をしていきます。
これは心理療法の中でも「認知行動療法」と呼ばれる、効果がしっかり確かめられている、今心理カウンセリングで広く使われている理論をベースにしたやり方です。


そんな風に、ファッションスキルの向上と心理面での振り返りを同時にやっていくのがベストだと思います。
どちらかだけではこの状態はなかなか治りづらいと思いますが、両方しっかりやっておけば必ず治るし、おしゃれを楽しむことができるようになるので試してみていただきたいなと。

ただ、おしゃれのスキルを自分で上げようとすることも、考え方の癖に自分で気付いて直すのもなかなか難しいので、そう思ったら人の手を借りることも考えていただきたいなと。

私がやっているオンラインサロンの「服装心理lab.」であれば、その両方にアプローチできるので、そういうところに入るというのも考えていただけると嬉しいなと思います。


ということで、また次回!


まだまだ皆さんからのご質問をお待ちしております!以下のマシュマロからお送りくださいね〜

オンラインでおしゃれが学べる月額制サービス
服装心理lab.
6月のテーマは
「高められるものなら高めたい『自信』について考える」

大人のためのおしゃれの学び場「服装心理lab.」はおしゃれの”超”基本と服装心理学を学べる月額制サービス。
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6月のレッスンテーマは「高められるものなら高めたい『自信』について考える」

おしゃれの目的は、自信を持つため。 特にコロナ禍以降、そう考える人が増えたようです。でも、自信の正体や高め方を知らなければ、いくらおしゃれをがんばっても効果は出づらいもの。

そこで今月のlabでは、「自信」をおしゃれと心理学から解明していきます!

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執筆者
久野 梨沙(ひさの りさ)

パーソナルスタイリスト / 服装心理カウンセラー。( 社 )日本服装心理 学協会代表理事。服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。大学 で認知心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を 経て個人向けスタイリストに。1 万件に上るスタイリング実績を元に、 精度の高いイメージコントロールをすることで定評がある。