お悩み相談「高い服を長く着るvs安い服を短期間で買い換える」どちらが得なの?

 

こんにちは! パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。

今回はマシュマロから投げていただいたお悩みへのお返事編です。今回取り上げるお悩みはこちら。

 

初めまして、こんばんは。早速質問させて下さい。服を買う時に高い服を少数精鋭で買って長く着るのと、安い服を買って1~2年で買い替えるのとではどちらがいいですか?

 

この質問、短いけどすごく奥深い問題ですよね……!

高い服を長く着るのか、安い服をどんどん買い替えるのか。これは、老若男女問わず、誰でも一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

 

ところで、今回は質問者さんの情報が一切書いてありません。

なので、的確に回答するには、「この『どちらがいいですか?』の『いい』とは、この質問者さんにとって、そして読者の皆さんにとって何なのか?」をまず推測する作業が必要になります。

 

…こういう作業、テレビや新聞などの人生相談的なコンテンツではやらないですよね。

いきなりざくっと回答で切り込んでいくものが多いです。まぁそういうやり方のほうが単純明快で人気も出やすいんでしょうけど、でもそれって結局、回答者のユニークな切り口を楽しむ「価値観エンタメ」になっちゃうんですよね。

それはそれで面白いとは思うんですけど、私はあくまでカウンセラーなので、質問者さんの価値観に合った回答を提供するのが仕事。

「価値観エンタメ」はやっておりませぬ・・・・・・。

 

なので今回は、一番質問者さんが聞きたい可能性が高いと思われる「コスパ」の観点から、どちらか良いかを考えていくことにしましょう。

 

この内容は以下のPodcastでも2回にわたって解説しています。
音声で聞きたい方は以下からどうぞ!

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高い服を長く着る vs 安い服を着倒す コスパの面ではどっちが得か?

 

では早速計算!!

まず、いくら高い服が丈夫とはいえ、トレンドが大体5年ぐらいで移り変わって着づらくなりがちなので、飽きずに長く着られる期間=最長5年と仮定します。

そして、安い服は1年毎に買い替えとします。

 

続いて、購入枚数です。
今回は高い服を「少数精鋭で着回す」という設定なので、安い服は高い服の倍の枚数購入する・・・つまり、1年に2枚買うことにします。

 

とすると、安い服は5年で10枚買うことになるので、5年着られる高い服の値段が、安い服10枚分の値段未満なら、「高い服の方が高コスパ」ということになりますよね。

 

例えば、安い服が1枚5千円と仮定して計算してみましょう。

 

5千円の服を1年あたり2枚買うことを5年繰り返すと・・・

5000円 × 2枚 × 5年

5年でかかる予算は5万円

 

ということで、高い服の予算が1枚5万円未満で済むならその方がお得、ということがわかります。

ですから、まずは自分のとっての「高い服」と「安い服」の1枚当たりの予算設定をした上で、上記のような計算をして比較すれば、どちらがコスパが良いかどうかわかるというわけです。

 

ただし……実は、この計算をする上での大前提があるんです。
それは、「高い服を少数精鋭で長く着回せるスキルがある」ということ。

 

いくら計算上は高い服の方がお得だとしても、5年のつもりが2年しか着られなかったり、全然着回せなかったりしたら・・・・・・。高い服を長く着る、ということが成立しなくなります。

実はこの「高い服を長く着る」のに必要なスキル、身に付けるのが結構難しいんです。

「高い服を少数精鋭で長く着る」ために必要な3つのスキル

 

まず1つ目に必要なのは、長く着られる高品質の服を見抜くスキルです。

洋服に関しては、「値段が高い=耐久性が高い」とは限りません。
例えば、高級なスーツは「デスクで優雅に仕事して、移動も運転手付きの車で」というエグゼクティブ向けにしなやかな生地で作られているので、逆に耐久性は低いんです。

もちろん長持ちする高い服もたくさんありますが、耐久性の高い生地や縫製を、あなたは自分の目だけで見抜けそうでしょうか・・・・・・?

 

次に2つ目は、トレンドを読むスキルです。

先ほど「トレンドは大体5年で移り変わる」と書きましたが、これはあくまで流行り始めてからピークに達するまでの期間。
ですから、既にもう流行中のトレンドアイテムであれば、それが5年トレンドが持つうち今何年目なのか、つまり「この服はトレンド的にあと何年持つのか」を見抜く必要もあるということに。

もちろん、「私はトレンドなんて気にしない」という方もいますよね。
でも、トレンドが変われば売っている服の形も変わるので、長く着るつもりの服とそれ以外の服とが合わせづらくなって、結局着づらくなってしまうことも。

着回しとトレンドは、どうしても切っても切れない関係にあるんですよね。

 

最後に3つ目は、コーディネートをたくさん組める服=着回しできる服を選ぶスキルです。

手持ちの服を少なく抑えるということは、それだけ着回し力が重要になるということ。
1枚の服が果たす役割も自然と大きくなるので、少ない服で着回すことを前提にしたアイテム選びが重要になってきます。

色々な服と組みあわせが出来て、自分の生活シーン全般で着られる。そういった服を選ばなければ、少数精鋭で暮らしていくことは出来ません。

生活の中に様々なシーンがあって、超カジュアルな服からフォーマルな服まで一通り必要というような人だと、そもそも服を少数に抑えるということ自体が難しい場合も・・・・・・。

高い服を管理・運用するには、「技術」という目に見えないコストも必要なことに注意!

こうしてみると、高い服を上手に着回すには、実は結構高度なファッションスキルが必要なことがわかりますよね。

 

同じようなことは「自炊 vs 外食」というテーマでもよく議論されています。

単純にその時かかる費用だけ考えれば、自炊は外食よりコスパが良さそうに見えます。しかし実は、調理のスキルを身に付けたり、基本の調味料や調理器具を買い揃えたりといった初期投資が馬鹿にならず、総合的に考えると「自炊の方がコスパが良い!」と断言できなくなる、というものです。

 

おしゃれも一緒で、この記事で挙げたスキルは一朝一夕で得られるものではなく、いろいろ試して失敗して……という初期投資をして初めて身に付くもの。

また、コスパだけを追求することがそもそも幸せなのか? というのには一人ひとりの性格も影響しますよね。

もしあなたが飽きっぽい性格なら、高くて長く着られる服を買っても後々しんどいでしょうし……。

 

スキルを身に付けること、自分の性格を知ること。
どちらも時間がかかるけど、ファッション活動のコスパを良くする上では欠かせません。

なので、まずはあなたご自身として、今回書いたような初期投資・ベースができているかどうかを考えてみることをオススメします。

 

とはいえ、自力だけでスキルを身に付けるのはなかなか難しいもの。

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有料ではありますが、これからの人生のファッション活動のベースを作り、コスパを上げられるというだけでも、月額分の価値は十分あると思っています。

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久野 梨沙

執筆者
久野 梨沙(ひさの りさ)

パーソナルスタイリスト / 服装心理カウンセラー。( 社 )日本服装心理 学協会代表理事。服装心理学に基づくスタイリングの第一人者。大学 で認知心理学を研究した後、大手アパレルメーカーでの商品企画職を 経て個人向けスタイリストに。1 万件に上るスタイリング実績を元に、 精度の高いイメージコントロールをすることで定評がある。